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2025.09.23[ 中道 翔太 ]
知らないと危険!3000万リノベの落とし穴は“耐震不足”

リノベするなら「耐震性能」にこだわるべき理由

──3000万~4000万円を投じるご家庭へ

1. 美しさや快適さの前に「命と資産を守る家」に

リノベーションの相談で多いのは「間取りを変えたい」「キッチンを広くしたい」「断熱性能を上げて快適にしたい」といった要望です。もちろん、それらは日常の暮らしを豊かにする大切な要素です。
しかし、3000万~4000万円という大きな予算を投じて家をつくり直すなら、まず優先すべきは 「耐震性能」 です。どんなに美しいインテリアや快適な設備を整えても、地震で倒壊してしまえばすべてが失われます。

資産を守り、家族の命を守る。耐震は「見えない安心」を提供する、最も根本的なリノベ性能です。


2. 日本の既存住宅の多くが「耐震基準未満」

ご存じでしょうか?
1981年に建築基準法の耐震基準が大きく改正され、それ以前に建てられた住宅は「旧耐震基準」と呼ばれています。築40年以上の住宅が市場にまだ多く流通しており、これらは現代の大地震を前提にした設計にはなっていません。

さらに、2000年にも木造住宅に対して耐震壁や接合部の仕様が強化されており、それ以前の住宅も注意が必要です。つまり「築20年〜40年を超える家をリノベする」場合、多くは耐震補強が不可欠。

この現実を見ないまま「表面だけリノベ」をしてしまうと、見た目は新しくても構造が脆弱な家が出来上がり、地震時のリスクが極めて高いままです。


3. 耐震補強の基本とコスト感

耐震性能を確保するために代表的なのは以下の手法です。

  • 耐力壁の追加・補強
    壁量を増やし、建物のバランスを改善する。

  • 基礎の補強
    ひび割れや無筋基礎を補強し、揺れに耐えられる構造に。

  • 金物による接合部強化
    柱や梁、土台の接合部を専用金物で固定。

  • 屋根の軽量化
    重い瓦から軽量なガルバリウム鋼板や軽量瓦へ変更し、建物への負担を減らす。

費用は建物規模や現況によって幅がありますが、耐震補強だけで200万〜800万円程度が一般的です。
3000万〜4000万円のリノベ全体予算を考えるなら、必ずこの「耐震枠」を見込んでおくべきです。


4. 耐震性能を上げると「資産価値」が変わる

不動産市場においても、耐震性の有無は評価に直結します。

  • 耐震性が不十分な家 → 金額を下げないと売れない、そもそも融資が付きにくい。

  • 耐震性が確保された家 → 住宅ローン控除・地震保険の割引対象になる、将来的な売却時にも強い。

つまり耐震補強は「費用」ではなく「投資」と考えるべきです。
30年後に子世帯へ譲ることや、売却する可能性を見据えたとき、耐震性能を上げておくことは資産価値を守る大きな武器になります。


5. 3000万~4000万円かけるなら「性能向上リノベーション」一択

予算規模が1000万〜1500万円程度であれば「最低限の間取り変更+内装一新」で終える選択肢もあります。しかし3000万〜4000万円をかける層は、 「次の30年、安心して暮らす家をつくる」 ことが求められます。

  • 耐震

  • 断熱

  • 気密

  • 設備更新

  • デザイン

これらを総合的に底上げしてこそ、投資額に見合った価値が生まれます。特に耐震は「命を守る」だけでなく「資産を守る」側面もあるため、最初に検討すべきポイントです。


まとめ

3000万~4000万円という大規模リノベは、単なるリフォームではなく「家を一から生まれ変わらせる事業」です。その中で最も優先すべきは「耐震性能の確保」。

  • 大地震でも家族を守れる安心

  • 将来の資産価値を守る保証

  • デザインや快適さを安心して楽しめる土台

リノベーションは見た目の変化だけでなく、見えない部分にこそ価値があります。だからこそ、耐震性能への投資は「必ず回収できるリターンのある投資」だと断言できます。

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