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奥様のご両親が長年暮らしてこられたご実家。
その家を引き継いだことをきっかけに、ご家族は東京から移り住むことを決められました。
しかし築年数が経った住まいには、冬の寒さや耐震への不安など、安心して暮らすには多くの課題が残っていました。
「建て替えるべきか、それともリノベーションか」――。
ご家族の新しい暮らしを思い描きながら、まずはご相談いただきました。
まず大きな不安は、冬の寒さや耐震性でした。
加えて、昔ながらの間取りと複雑な動線は、現代の暮らしには使いづらく、増築によって日当たりも悪くなっていました。
さらに、家電が増えたことでキッチンまわりの収納が不足し、動線を圧迫。
毎日の家事にも負担を感じておられました。
当初は建て替えも視野に入れてご検討されていましたが、解体費用や木材価格の高騰を考慮し、リノベーションを選択。
複数社に相談された中で、大規模な間取り変更と性能向上を同時に叶えるプランを気に入っていただき、私たちにご依頼いただきました。
生活スタイルやご家族構成に合わせて、ほとんど使われない2階の一部屋を減築し、吹き抜けへと改修しました。
これにより自然光が1階全体に届き、LDKが明るくリラックスできる空間に生まれ変わりました。
かつてはパズルのように細かく区切られていた間取りも、広々としたLDKへと大胆に変更。
動線を遮っていた階段は移動し、吹き抜けとつながるリビング階段にすることで、家族の気配を感じられる空間になりました。
水まわりの配置も合わせて最適化し、日々の暮らしがスムーズに。
一方で、ほとんど使わない2階部分は、耐震・断熱性能をしっかり高めつつ減築のみにとどめ、費用を抑える工夫をしました。
こうした柔軟な予算配分ができるのも、新築建て替えにはないリノベーションの大きな魅力です。
また、ご要望のあった和室はひとつ残し、床の間や構造体を活かしながら現代的にリデザイン。
新しくも趣のある和室空間が完成しました。
耐震性能は、耐震パネルと制振ダンパーの併用で「揺れても元に戻る」構造を実現。
断熱材を高性能なものへと刷新し、窓はすべてペアガラスに。
その結果、冬も夏も快適で、新築以上の住み心地を叶えることができました。
吹き抜けを通して空気がめぐるため、エアコン1台の稼働で家中が心地よく保たれます。




